仏頂面

肉眼という語感の生々しさ

純粋なわたしを観る


今日はある人に会ってきた。

その人には、所謂 ナンパ というものをされた次第で、そこからある程度の期間知り合いという関係を続けている。

いや、お互いの名前と連絡先を知るくらいで、知り合いというほどになにかを知っているわけでもない。

顔見知りの延長のようなものだ。


私は、容姿に自信のない私に声をかけた彼に興味を持った。

隙があったからなのか、この程度ならイケるか、と値踏みされたからなのか。

いつか出るであろう本音を私はすこしばかり楽しみにしている。


彼のことをちょろっと。

彼は洋服店に勤めている。私に声をかけてきたのはその店で、それなりに洒落た人だった。

年は28、伊達眼鏡をしてボディタッチがなかなかに多い。

胡散臭い目線は切り取っておきたいくらいに好みだ。あれでゲス顔とかされたら悶え死ぬ。

身体は鍛えてなさそうだな…と今日の新たな発見は彼の為にも見ないふりをしておく。


男子に免疫がない私にとって、驚いたことが二つ。

一つは聞いてみてと言われて 手を心臓にあてられ鼓動を確認させられたこと。もう一つはソフトに抱き締められたことである。

てっ、照れるからやめてっ//、と言った手前の心中は少女漫画が三次元で起こり得るのか…!!ということである。

巨乳のお姉さまの鼓動を確認したかったと悔やんでも悔やみきれない。


こうして、私は彼の前では素でいるけれど、それを客観視している自分もいるのだなと感じた。

好きという熱だけが先をいくことはないのだなあ、と。

単に彼を好きなわけじゃないという結果に落ち着くのかもしれないが。


以上、非リアの非日常レポートでした。